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秋香
こんにちは。珈琲豆部の加藤です。

今朝の八ヶ岳の南麓は、だいぶ冷え込みました。夜通しつけていた薪ストーブの火に、朝、薪をくべ、日中も置き火にし、夕方、再び薪をくべ、今夜、また夜通し置き火にして朝を迎える・・・という、冬の薪ストーブの使い方になっています。
くべる薪によって、部屋にこもる香りが違うんです。
今くべている薪は、少し香ばしく乾いた香りのナラ。
少し甘い香りがするサクラがお気に入りです。

下がサクラで上がナラ。

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このように私にとって秋は香りを愉しむ季節でもあります。

地元の大阪では、梅田から心斎橋へ続く御堂筋にイチョウの木が並んでいます。そのイチョウの木から銀杏の香りがそこら一体に広がります。銀杏を踏むと、ずーっと靴に付いてくるあの香り。大阪のビル間から見える秋空の、その高く澄んだ青色に、しばし見とれていたことを思い出します。

結婚した頃に住んでいた団地にも、この季節になると甘い香りが漂っていました。その正体は金木犀です。小さなオレンジ色のお花をいっぱい付けて、まるで、団地の人たちに秋の訪れを知らせているかのようでした。夕暮れにかぐ金木犀の甘い香りが、なんとも幸せな気持ちにさせてくれて大好きでした。

そして、今のおうちのお庭にも、秋を感じる香りが広がっています。それは、「カツラ」という木。まあるく、ハート型の葉っぱが可愛くて。夏の緑色から黄色く色付くころ、ぽたぽた焼きのおせんべいのように、甘く焦がしたお醤油のような美味しそうな香りが漂います。地面に落ちてしまった葉っぱからも、その香りがするので、カツラの葉っぱを竹箒で集めるていると、どこかお腹いっぱいになります。

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そして、本業の珈琲の香り。本格的に珈琲の香りに包まれたくなる季節がやってきています。次回の焙煎日は11月1日です。ぶなの木ブレンドは、爽やかな酸味とほど良い苦味に仕上げており、中煎りで、少し乾いたような香り。そう、さっき書いたナラの木のような・・・って、まさに「ぶなの木」!!
丁寧に焙煎した美味しい珈琲をお届けします。
ご注文はお電話、メールで承っております。詳しくはHPで。http://bunanoki.jp

山桜の葉っぱが赤く色付き目を引くこの頃、我が家のお庭では白樺とカツラの木が競りながら黄葉しています。
明日、23日は二十四節季の「霜降」。
その字の通り、霜が降りる頃。だんだん短くなってく昼間の時間が私に冬支度を急がせます。そして、庭部の加藤君は日暮れが早いので「作業時間が、短くなった」と不満そうに・・・しかし、愛娘の顔を早く見に帰って来れるので、半ば嬉しそうに、毎日つぶやいております。




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